スタックの製品は、出力される音が音楽的であることを大前提に製作しています。
そこには、グラフや数値での性能評価だけではなく感性による評価が加わります。
そのために、各種設計から製作まですべてを一貫して社内で行い(※板金の加工・プリント基板の加工のみ社外委託)
現役の音響エンジニアが1台ずつ丁寧にハンドメイドで仕上げています。

製作工程

設計
  1. たくさんのアイデアの中から実現可能なものを選び、PC上で回路設計をして、満足のいく性能が得られるようさまざまなシミュレーションを行います。


  2. シミュレーションの結果を確認するため、実際に回路を組んで性能を検証します。
    回路が安定して動作することを確認したあと、音質性能を上げるために電子部品を選定し、抵抗類は同比率での定数変更を繰り返して回路に合った音質の良い定数を選び出します。
    また、マイコンが実装される場合は、プログラムの開発をスタートさせます。


  3. 回路に問題がなければ、専用ソフトを使いプリント基板の設計に進みます。
    このとき、当社では音質向上のためにオートルーター機能などは使わず、回路インピーダンスやゲインを考慮しつつマニュアルでパターンを描いていきます。
    完成したデータをプリント基板製作会社に送り、加工を依頼します。


  4. 外観デザインに沿って専用CADで機構設計を行い、操作性の確認と作りやすさを考慮しながら板金図を作成します。
    完成したデータを板金製作会社に送り、加工を依頼します。
製作
  1. プリント基板が納品されたら、パターンのショートや欠落が無いかを確認します。


  2. 基板に問題が無ければ、エンジニアによる部品実装を開始します。
    より良い音質のために半田はアルミットを採用しています。


  3. 最終加工を済ませた板金が納品されたら、各部の寸法チェックと仮組みを行い、不具合が無いかを確認します。


  4. 基板の部品実装が完了し、単体動作チェックで問題が無ければ板金に組み込みます。
    その際、音声ラインは半田によるワイヤー配線を極力減らし、音質向上を図ります。
調整
  1. 組立配線の完了後、調整工程に入ります。
    当初設定した仕様に基づいて入出力レベルを調整し、性能を満たしているかを確認するために、周波数特性・ノイズレベル・クロストーク等の測定を行います。


  2. 新規開発した製品は、社内での試聴と調整を繰り返し、さらにエンジニアが担当する現場にてフィールドテストを重ねます。
    そして、多くのミュージシャンやエンジニアの方々からいただいたご意見の反映を経て、製品化されます。
完成

こうして製品化に至った機器を、1台ずつ丁寧に仕上げ、お客様にお届けしております。

スタックの製品にご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ 製品紹介 もご覧ください。
現行製品につきましては、オンラインショップ「スタックオンライン」にて販売しております。

本ページに掲載されている画像には、ご紹介および販売に向けて準備中の製品も含まれております。
順次公開・販売を開始いたしますので、今しばらくお待ちください。